2016年1月3日

私が初めて海に出た日

大阪市の帆船「あこがれ」で初めて海に乗り出す

マウンテンくんと船長さんとSuperflyと

以前の記事でお話したように本によって海へのあこがれを持った私は中学3年生のときに初めて海に乗り出すことになりました。

それまでは家族での海水浴ぐらいしか海に触れることはなかったのですが、どうやら大阪市には一般の人が乗れる帆船があるらしいということを知りました。しかもその名も「あこがれ」だそうな!
いてもたってもいられず、親にお願いして中学卒業後の春休みにはるばる大阪まで1泊2日新幹線での一人旅をすることになりました。

新幹線も初めてなら、関西も修学旅行でちょろっと来たくらいで何にも知らない旅でしたがなんとか大阪南港に泊まっている「あこがれ」にたどり着く。
乗ってみると周りは小学生の子供がほとんどで予想に反して大人扱いでめちゃくちゃ戸惑い。

まずは、「あこがれ」のルールということで自分の呼ばれたいあだ名を決めるらしい。
中学では苗字呼び捨てで呼ばれることの多かったのですが、久しぶりに小学校の時のあだ名を引っ張り出してきて、名札にデカデカと書いてみるとなんだか恥ずかしい。。
おんなじ「ベガ」チームになった隣の子のあだ名はその名も「マウンテン」くん。確か「山◯くん」(◯は全然覚えてな〜い)を見るとそのど直球さになんか笑えてきて恥ずかしさも忘れて胸に名札をつけちゃう自分がいる。

その日の昼は色々やってクタクタになって夜は自己紹介タイム。
こんなに多くの人前で話すなんてと思ったけども、将来の夢は船乗りですというとみんなが割れんばかりの拍手!なんか無性に誇らしかった覚えがあります。

海の上の船のベッドは思ったよりも静かでぐっすりと寝て次の日は高〜い高いマスト(帆柱)に上るそうな!
マット運動の後ろ回りも、鉄棒の逆上がりも、息継ぎなしのクロールも全然できない運動音痴の僕には大ピーンチ!!
と思ったけどそんなに怖さも感じぬまま登れちゃってびっくり!
そのせいかそんな印象に残ってない 笑

結局次の日もあっちゅう間に過ぎ去り船を下りる時間に
そこでなんと今回の笑顔の優しい素敵な船長さんがこの日で最後の航海!!っていう重大発表が。。
下りるときに船長さんに「船乗りになるの楽しみにしてるぞ!」と言っていただきガッツリ男の握手!(ちなみにこの時の船長さんとは昨年偶然に再会することができました!人生の巡り合わせって不思議ですね)

それから急いで新幹線に飛び乗り無事におうちに帰りましたとさ
めでたしめでたし

これからたくさん海に出ることになる私の人生のイッチバン初めの体験でしたが、マウンテンくんと船長さんとあだ名が面白かった乗組員の人と優しくしてくれたお兄さんくらいしか覚えてません 笑
あとは、朝起きて外に出ると広がっていた青い空青い海と心地よい風、それにその時大音量でかかっていた
「愛をこめて花束を」/Superfly
「花は桜 君は美し」/いきものがかり
の2曲がむちゃくちゃ強烈に印象に残ってます。

それ以来今になってもこの2曲は大事な思い出の曲で、海を見るとマウンテンくんのことを思い出してクスッとなる

砂漠が美しいのは、
どこかに井戸をかくしているからだよ。
-The Little Prince / 星の王子様 サン=テグジュペリ

僕にとっては

海が美しいのは、
どこかにマウンテンくんを 隠しているからだよ。

ってことですね!またどっかで会えないかな〜

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